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オーガニックマーケティング協議会って何?
[オーガニック]の実践・普及・促進を目的とした非営利の協議会。 らでぃっしゅぼーや、オーガニックスーパー、有機JAS認証機関などを設立してきた徳江倫明が推進役となって、全国の有機農家、各界の専門家が連携し、分析・調査・提言を行う、[オーガニック総合シンクタンク]です。
今回のコラム
2013年11月14日更新
あいうえオーガニック
2013年11月14日更新

今回のコラム

オーガニックコットン

立冬を過ぎ、暦の上での季節は冬です。初雪の便りも届き始め、お鍋や、温かいふとんが恋しい季節になってきました。ふとんといえば、今では羽毛や化学繊維のものが増えていますが、昔は綿が主流でした。綿のふとんは、膨らみがなくなっても、ふとん屋さんに持ち込めば「打ち直し」をして新品のようにふわふわになるので、長く大切に使われていました。国内生産もさかんに行われていました。収穫した綿花から糸を紡いで機(はた)織り、ふとん打ちなどがさかんに行なわれ、地域それぞれの綿織物が生まれました。

ところが、明治時代になると機械化によって量産化、産業化が進むにしたがい、原料も輸入が中心になって、生産は次第に衰退していきました。今では、統計での国内自給率はゼロになって、アメリカやインド、アフリカ諸国で生産されたものが主流になりました。安く大量に生産できるようになった反面、近年は問題も指摘されています。全耕作地の2.5%しかない綿花栽培に、金額で全体の6.8%もの農薬を使っていること、そして遺伝子組み換え綿の作付比率がとても高いことなどです。遺伝子組み換えの作付は急速に広がっていて、殺虫効果のあるタンパク質を作る細菌の遺伝子や、除草剤をまいても枯れないに耐性を持つ遺伝子などを組み込んだものが、なんと全体の81%にまで広がっているといわれています。

こうした状況のなかで、最近よく見かけるようになったのがオーガニックコットンです。オーガニックコットンとは、どのようなものなのでしょうか?
オーガニックコットンは食品ではないので、有機JAS法の適用外になります。衣料品では、これにあたる法律はなく、現在は経産省の外郭団体が「オーガニックコットンに係る表示ガイドライン」を示しています。

これによると、オーガニックコットンと表示するためには、原料については、綿花が有機栽培ということが国際機関などによって証明(遺伝子組み換えも不可)されていること、製品については、使用比率や、原料が製品になるまでの工程(トレーサビリティ)が明らかであること、といった内容になっています。製造方法や使用する薬剤などの基準を示しておらず、必ずしもオーガニックコットン100%とは限りませんが、取り組みが広がることで、世界の畑のオーガニック化が進みます。その中から、より厳しい基準の製品や、ユニークな取り組みも生まれています。