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オーガニックマーケティング協議会って何?
[オーガニック]の実践・普及・促進を目的とした非営利の協議会。 らでぃっしゅぼーや、オーガニックスーパー、有機JAS認証機関などを設立してきた徳江倫明が推進役となって、全国の有機農家、各界の専門家が連携し、分析・調査・提言を行う、[オーガニック総合シンクタンク]です。
今回のコラム
2014年4月10日更新
あいうえオーガニック
2014年4月10日更新

今回のコラム

在来野菜のこと

春。花は桜もいいですが、野原に目を移せば、菜の花の楽しげな黄色も、目にまぶしく心を和ませてくれます。
菜の花は、アブラナ科の野菜の花の総称で、身近なものではキャベツやブロコリー、白菜や小松菜などがそうですが、どれも花が咲く前に収穫してしまいます。販売されている食用の「菜花(なばな)」も、最近は様々な品種が出回り、それぞれに違いもあって楽しいもの。野原に菜の花が咲いていたら、花芽のつぼみを選んで摘んで、おひたしにしてみてください。ちょっぴり苦味もあって、これも春の楽しみです。

さて、この菜の花は、畑でそのままにしておけば実を結びますから、そのタネを採ることができます。アブラナ科の野菜は品種が多少違っていても受粉するので、たとえば小松菜と思っていたタネからカブのようなものがが実ったり、一風変わった野菜ができることもあるのです。
これを交雑といいますが、私たち人間はこの仕組みをうまく使って、人間にとって都合の良い野菜を作り出してきました。今も各地に残っている伝統野菜や、在来野菜、在来作物と呼ばれるものがそれで、もとは野生のものを、長い時間をかけて何世代も交雑を繰り返す中で、今の野菜として固定していったのです。

ところがこの野菜たち、現代の農業のスタイルには不向きです。収穫時期がばらばらになってしまい、農作業の効率がとても悪く、今では種苗会社が開発したF1品種が多く栽培されるようになりました。F1とは、「交配の1代目」という意味で、かけあわせる2つの親の良いところを引き継ぐという法則を利用してつくられます。F1品種の野菜は揃いもよく、大量生産向きなのです。ただしこの良い性質は1代限りで、できた野菜からは良いタネが採れません。
こんな中で、在来野菜の良さが見直されています。地方ごとの様々な個性を楽しめる。形質がほどよくばらばらなので、病気や虫の害にあっても全滅しにくい。農薬などを使わない時代からつくられてきたので、家庭菜園や、自家消費用に少量つくるぶんには必要ない。そしておいしい。それは量産や揃いの良さ、効率の良さとは違った「良さ」として、広がりを見せています。

あいうえオーガニック

タケノコ

春の野山の竹林ではそろそろ、地面がもぞ