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[オーガニック]の実践・普及・促進を目的とした非営利の協議会。 らでぃっしゅぼーや、オーガニックスーパー、有機JAS認証機関などを設立してきた徳江倫明が推進役となって、全国の有機農家、各界の専門家が連携し、分析・調査・提言を行う、[オーガニック総合シンクタンク]です。
今回のコラム
2014年9月11日更新
あいうえオーガニック
2014年9月25日更新

今回のコラム

有機野菜はおいしい?

7月に<有機野菜はやはり「おいしくて健康的」>という記事(※)がネットを賑わせました。これまで「有機野菜はおいしいか?」「体に良いか」などの話題がしばしば取り上げられてきましたが、今回はどんな内容だったのでしょうか?
野菜の品質を決定づける要因は大きく3つあります。それは「品種」、天候や雨風などの「環境」、そして土も含めた「栽培方法」です。有機野菜かそうでないかは「栽培方法」で決まりますから、ほかの「品種」「環境」の条件を同じにすれば、違いが出るのでしょうか?

有機野菜とは、化学的肥料や農薬を使用しないで、完熟した堆肥などで土作りを行い、3年以上経過した畑で栽培された野菜のこと。これまでよく言われたことは、野菜の生育の状態(見た目の品質)や、含まれる栄養成分(おいしさ)は、有機であるなしにかかわらず、肥料が吸収されるときの分子のかたちやバランス、量、そしてタイミングで決まるということです。
この点で、化学肥料はすぐ効く単一成分なのでカンタンで有利。有機肥料には様々な成分が混ざって、効くのに時間もかかるので、熟練の有機農家でもないとコントロールが難しく、かえって栄養の過剰や不足が出てしまう、ということでした。有機うんぬんではなくて、上手な農家のつくった野菜がおいしく健康的、ということです。それにはうなづきつつ、では肝心の「有機はどうなの?」への答えはどうもわかりません。

さて、記事によると・・・アメリカ・ワシントン州立大学のチャールズ・ベンブルック教授とイギリスの研究者らは共同で343本の論文を分析、従来野菜に比べ有機野菜には抗酸化物質が18〜69パーセント多く含まれていると結論付けた・・・とのことです。
ここで注目されるのは、糖分やタンパク質、脂質などの栄養成分ではなく、抗酸化物質に着目した点です。抗酸化物質とは、体の内側を酸化(=サビる)させ、老化や生活習慣病を招く原因といわれる活性酸素をおさえる働き(抗酸化作用)のある物質のこと。ポリフェノール、リコピン、βカロチン、カテキンなどがこれにあたります。有機栽培では農薬を使いませんから、野菜みずからが抗酸化物質を多く分泌して、抵抗力を高めているのではないか、ということでした。

(※)「有機野菜はやはり「おいしくて健康的」、英米の研究で」